元青年海外協力隊の陶芸隊員としてルソン島中部のタルラック州サンタ・イグナシア町に滞在していた内田牧子さんが、沖縄(那覇市)でやっている小さなギャラリー「9-kyu-」で、7月29日から8月9日まで「フィリピン山岳民族のカゴと棚田の神様~環境NGOの活動とフェアトレード」という企画展を催してくれることになりました。

「カラバオ・ママ」として、先住民たちのカゴや手織物、木彫りなど、山の暮らしが育んできた手仕事の展示と販売を行うほか、カラバオ・ママの反町が代表を務める環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」製作の山岳地方の森林破壊の現状を捉えた「Whisper of the Forest(森のささやき)」、山の村でのコミュニティ環境アート・プロジェクトのドキュメンタリー「Where have all the Monkeys Gone?(サルはどこ行った?)」、山の村の先住民の暮らしや子供たちの遊びといきいきした表情を捉えたショート・ビデオも上映します。
さらに、昨年、バギオ市のBaguio – Mountain Provinces Museum主催でショッピングモール「SMバギオ」で行った日比写真家による作品展「Kalinga-the Land of Earth Beat」展示作品の中から、選りすぐりの作品も展示。参加の写真家はRuel Bimuyag、JP Alipio、日本からは直井保彦。それぞれまったく違う視点でカリンガ先住民族の暮らしを捉えていて、とても興味深い写真展です。

↑Ruel Bimuyag撮影
さらにさらに、北ルソンの小さな先住民族の村を舞台にした
映画「アボン-小さい家」の上映も、バギオ市のお隣り、ラトリニダード町に住む今泉光司監督のご好意により行えることになりました。(7月31日7pm)。
内田牧子さんは、協力隊の任期を終えて日本に戻ってからも、大好きなフィリピンのことが忘れられず、自分の得意なハンディ・クラフトの分野でフィリピンのためにできることをしたいと、2007年、沖縄のカゴ作家
小川京子さんと一緒にコーディリエラ地方を訪ねてくれました。アパヤオ州ルナ郡ラッパ村のティンギアン族によるニト(ツル植物)のかご作り、イフガオ州フクボン村の竹のかご作り、バナウエ町のラタンのカゴ編み、マウンテン州ナトーニン郡のアバカ細工などの生産者を訪ね、デザインのアドバイスなどをいただきました。

カラバオ・ママのナトーニン村のアバカ製ペットボトル・ホルダーはそのときの旅がきっかけで生み出されたものです。

しかし、今回、久々の日本での手仕事企画展なので、在庫が十分でなく、作り手に発注しましたが、ここ数年で作り手の数が激減しているのにショックを受けました。このままでは、中国製のカラフルで安っぽくて、一見便利ですがすぐ壊れてしまい、土に還らない生活用具に、山岳民族の手仕事の座をすっかり奪われてしまいそうです。ああ、もったいない!!私はきちんと手仕事の質を認めた値段で買ってあげるのが何よりも手仕事を残していくための手段としていちばん有効だと思っています。
このブログを読んでいる方に、沖縄に住んでいる人は少ないかもしれませんが、ぜひ、沖縄のお知り合いに宣伝ください。本当に本当に盛りだくさんな企画で、コーディリエラのすべてを感じられます!
詳細は9-kyuのHPにて。
http://makikoubou.com/modules/kyunews/9 -kyu-ギャラリー企画展vol.5
『フィリピン山岳民族のカゴと棚田の神様』
環境NGOの活動とフェアトレード
会期:7月29日(木)~8月9日(月)
時間:12:00pm~19:00pm
定休日:火・水曜日